今日は大嫌いな視野検査の日だった。

 

いつもの光の点滅を使った検査とは違い

今日の画面にはチラチラと揺れるものが見える。

これが見えたらボタンを押すわけだ。

どこにも何も見えないと不安になるのは

どの検査でも同じことである。

そしてその状態が長く続くということは

欠損部分が多いことを示している。

 
最初こそリズミカルに

順調にボタンを押していた私だが

やはり両目共に鼻側は見えていない。

それは、そのあたりで

動くものが何もないことで分かる。

 

今日の眼圧は16。

久しぶりに高い数値である。

毎日欠かさず点している目薬2本は

しっかりと窪んだ目だけを見れば

ちゃんと効いているようでもあるが

数値にすれば決して喜べるものではない。

 

さらにプリントアウトされた検査結果は

目を十字に4等分すれば

左右共に鼻側上部が真黒である。

つまり6年ほどで4分の1が欠損したことになる。

黒い部分の視神経は死んでおり見えていない。

けれどこれだけ真っ黒でも

日常生活には何の不便もなく視界は良好だ。

それが緑内障の怖いところで

それだけに発症に気づきにくいのである。

 

それでも、この勢いで進行すれば

東京オリンピックが開催される時には

左右共に半分が見えなくなっているだろう。

それから10年先のことは・・・考えたくない。

 

今日はとても混んでいた。

いつにも増して座る場所もないほど待合室は満員。

かなり若い患者も何人もいれば

他からの紹介状を持って来ていた人もいる。

さらに今日は白い杖をついた人も2人見かけ

正直、複雑な気持ちになった。

 

その上、最近の目の不調は

ドライアイ状態が原因の

角膜の傷であることが判明した。

涙が溜まるかと思えばヒリヒリ感があり

もしやと思っていたところだった。

気が強い私も目だけは弱い。
 

診察を終え外に出ると、瞳孔を開いたせいで

とにかく眩しくて目を開けていられない。

私は早速バッグから

先日作った度入りのサングラスを出してかけた。

お~!ナイス♪

耳側の隙間から若干の眩しさは感じるものの

それでも快適である。

 

ただ、さすがにマスクは外した。

このサングラスにマスクでは

変装している変なオバサンにしか見えない・・・。